配偶者のがん罹患後の本人死亡リスクについての研究はほとんどない。そのため本研究では配偶者ががんと診断されたあとの本人死亡リスクとの関連を明らかにすることを目的とした。多目的コホート研究(JPHC)において、配偶者のマッチングデータが存在する約6万名を追跡し、ポアソン回帰分析により、配偶者のがん罹患および死亡がない期間を基準とした配偶者のがん罹患後、配偶者のがん罹患のちの死亡後、配偶者死亡後、配偶者のがん罹患の有無に関わらず死亡後の相対危険度を算出した。その結果、配偶者がん罹患後、配偶者がん罹患後死亡後、配偶者死亡のみの順に相対危険度が高くなる傾向を示した。
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