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2017 年度 実績報告書

幼少期の愛着関係による健康行動形成のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 26460765
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

木津喜 雅  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (80431964)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード幼少期の逆境的体験 / 職場における好ましくない行為
研究実績の概要

幼少期の逆境的体験と職場における好ましくない行為に関して、インターネット調査を実施した。
まずスクリーニングを行い、就業状況、部下の人数、過去3年間の部下に対する好ましくない行為の有無(17項目、複数回答)について、20歳以上の30,000人から回答を得た。サンプルの属性は、女性42.5%、平均年齢45.1歳、最年長90歳であった。調査前1週間に仕事をしたのは、90.3%、そのうち指揮・命令している人が1人以上いたのは、49.6%であった。その中で、好ましくない行為を1つ以上行った経験があったのは、15.3%であり、行為別では、「業務の相談をしている時、パソコンに向かったままで視線を合わさない」が4.3%、「部下のミスについて「何をやっている!」と強い調子で叱責する」が3.8%、「仕事を進める上で必要な情報を故意に与えない」が1.8%、などとなっていた。
続く本調査では、職場でのパワハラ被害・目撃・行為の有無、職場のパワハラ対策の有無、職業性ストレス、職場のソーシャル・キャピタル、精神的健康度、自殺念慮、自尊感情、攻撃性、共感性、幼少期の逆境的体験、学校でのいじめ体験などについて尋ねた。幼少期の逆境体験については、東京都足立区による「子どもの健康・生活実態調査」における調査項目のうち9項目に関し頻度を尋ねた。サンプルを、好ましくない行為の該当数により、3群に分類し(17項目中0、1、2以上、それぞれ84.7%、9.9%、5.4%)、各群の309人から回答を得た。その結果、幼少期の逆境体験スコアは、好ましくない行為が0の群では、平均4.24(SD 4.45)、1種類の群では、平均6.51(SD 6.14)、2種類以上の群では、平均9.34(SD 6.49)で、幼少期の逆境体験スコアが高いほど、より多種類の好ましくない行為を行っていた傾向がみられた(傾向検定 p<0.001)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 職場の信頼感が媒介する上司の組織管理の質と労働者のメンタルヘルスとの関連2018

    • 著者名/発表者名
      木津喜雅, 藤原武男
    • 学会等名
      第28回日本疫学会学術総会
  • [学会発表] 食料品店の多様性とがん、急性心筋梗塞、脳梗塞の死亡率:地域相関分析2017

    • 著者名/発表者名
      木津喜雅
    • 学会等名
      第76回日本公衆衛生学会総会
  • [学会発表] Diversity of neighborhood retail food stores affects mortality from acute myocardial infarction2017

    • 著者名/発表者名
      Masashi Kizuki
    • 学会等名
      The 21st International Epidemiological Association (IEA) World Congress of Epidemiology (WCE2017)
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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