研究成果の概要 |
大規模前向きコホート研究の40歳以上の参加者25,369人を対象として、東日本大震災の死亡、循環器疾患(脳卒中、心筋梗塞)罹患への影響を検討した。追跡期間中の死亡数は2,376人、循環器疾患罹患数は1,390人であった。男性で震災前を基準とした震災後の標準化死亡比(95%信頼区間)は内陸1.15(0.99-1.34)、沿岸0.87(0.74-1.01)であり、震災前後の死亡率に差がなかった。循環器疾患の標準化罹患比(95%信頼区間)は内陸0.67(0.50-0.92)、沿岸0.78(0.62-1.00)であり、震災後に循環器疾患の増加は認められなかった。女性でも同様の結果であった。
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