骨粗鬆症対策は検診が女性に限定される等、男性は捨て置かれている。そこで、WHOの骨折リスク予測モデルFRAXが日本人男性に適用できるかと椎体骨折を予測できるかを検討した。 男性1805人を5年間追跡し、主要骨粗鬆症性骨折と椎体骨折を把握し、FRAXによる骨折確率等で骨折を予測するモデルを作成した。FRAXによる主要骨粗鬆症性骨折予測のROC曲線下面積は0.668で、FRAXが作成されたコホートでの値を上回った。椎体骨折予測の曲線下面積は0.628だったが、腰椎骨密度、年齢、BMIでより高い性能となった。FRAXは主要骨粗鬆症性骨折予測では有効だったが、椎体骨折では腰椎骨密度に及ばなかった。
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