研究実績の概要 |
1.アリルニトリル抗炎症作用の評価:前年度同様、マウスを4群に分けた。1)対照, 2)アリルニトリル(50 μmol/kg), 3)アリルニトリル(100 μmol/kg), 4)アリルニトリル(200 μmol/kg)。処理は7日間行い、5,6,7日目に感作性物質(1-chloro,2,4-dinitrobenzene, glutaraldehyde, formaldehyde)を塗布した。8日目に耳介をパンチアウト(63.3 mm2)し、ホモゲナイズ後遠心上清を得た。上清中のThiobarbituric acid reactive substances(TBARS), antioxidants を測定しアリルニトリルの抗炎症作用との関係を検討したところ、TBARSは抗炎症作用と関連していた。アリルニトリルはsuperoxide dismutase活性を高めたが、感作性物質存在下ではcatalase, glutathione peroxidase活性は変動していた。アリルニトリルの抗炎症作用はReactive oxygen speciesレベルとantioxidant enzymesレベルに関連していた。
2.計画していた実験条件ではアリルイソチオシアネートに抗炎症作用(抗耳介浮腫)は認められなかった。
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