2014年-2016年(7-9月)にかけて内陸性気候地域の蚊相の分布の特徴を明らかにするために、ヒトスジシマカ(以下A.a.)に注目し、長野・山梨両県で成虫、幼虫調査を行った。成虫は全88地点(標高168~1534m)にCDCトラップを設置し、捕獲調査を行った。幼虫は、全68地点、171ポイントから試料を得た。これらの結果から、A.a.が生息・定着している地域(成虫と幼虫が確認:区分1)、A.a.が生息している地域(成虫のみが確認:区分2)、A.a.が生息していない地域(成虫も幼虫も捕獲されない:区分3)の3区分に分類し、感染危険地域を絞り込んだ。垂直分布限界は標高800mであると思われた。
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