酸化チタン光触媒溶射シリカゲルを用いて,メタノールの吸・脱着特性を調べることにより,防毒マスク吸収缶としての開発を目指した.光照射により,吸着と分解の効果は認められたが防毒マスクのように、一回通過させるだけで濃度を大幅に低減する必要がある装置に適用するには,防毒マスクへの応用は難しいことが考えられる。しかし、メタノールを分解することは確認でき、分解速度定数も得られたこと、また再生利用については可能であることから、換気が制限されているような作業場での屋内排気型の排ガス処理装置など、環境浄化装置としての利用は可能と考えられる。
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