この研究の目的は、ナッジを活用した健康政策に関する概念を整理すること、日本で実施されているナッジを活用した健康政策及び具体的な事業例を明らかにすること、そしてその実施状況や推移を数量的に明らかにすることである。ナッジの概念として、「人々を強制することなく、きっかけの提供や仕組みづくりなどによって、より健康になる方向に誘導すること」と整理した。日本におけるナッジを活用した事業としては、健康ポイント制度がある。2016年度に調査を行った結果、全国の市町村の41.4%が実施しており、2012年時点での14.6%より格段に増加していた。
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