研究課題
2014年度計画:2014年度長崎大学学生定期健康診断の3年生を対象として,研究内容の説明と同取得を行った.実施した調査項目は,食行動質問票,身長,血圧,BMI,腹囲,内臓脂肪面積,一般生化学検査である.DATAはデジタル化して保存した.しかし,遺伝子検査の説明と同意取得はできなかった.2015年度計画:対象者に対して,遺伝子検査の説明と同意取得を行うために,説明文書を封書で送ったが,応答を得ることができなかった.繰り返し説明文書を郵送することを検討した.一方で,2014年度に入手できたDATAの解析を開始した.血圧と内臓脂肪面積との関連性を検討した.研究実績:内臓脂肪面積を5つの群にわけ(25cm2未満;VFA-1,25以上50未満;VFA-2,50以上75未満;VFA-3,75以上100未満V;FA-4,100以上;VFA-5),VFA-1(最小群)に対するオッズ比を,多変量ロジスティック解析で算出した.年齢,性,喫煙,飲酒,運動習慣,食行動質問表の得点で調整したのち,VFA-3,-4,-5において有意性なオッズ比を得た.男女で分けて解析した場合,男性では同様にVFA-3,-4,-5で有意なオッズ比を認めた(調整後オッズ比3.4,8.2,24.8).しかし,女性ではいずれの群においても有意なオッズ比を見いだせなかった.2016年度計画:研究成果をまとめ投稿した.2016年10月に”Medine”に受理された.当初の研究目的は,内臓脂肪面積が1年間で増加する事をアウトカムとして,そのアウトカムと関連する因子を探索することであった.しかし,遺伝子解析が殆ど実施出来なかった.一方,断面研究として,内臓脂肪面積と血圧の関連性を,若年成人で明らかにすることができた.
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)
Medicine (Baltimore)
巻: 95 ページ: e5361-
10.1097/MD.0000000000005361
PLoS One
巻: 11 ページ: e0166588-
10.1371/journal.pone.0166588