本研究では医療機関や介護保険施設以外で、看護師等の医療職が常駐していないグループホーム(GH)、有料老人ホーム、サービス付き高齢者専用賃貸住宅(サ高住)などの施設において医療依存度の高い高齢者の終末期医療の内容と看取りについて2014から2016年度の3年間で毎年詳細な調査を計画し実施した。調査を実施したGHでの看取り数は3年間で合計109例と著しく増加していた。老人ホームでの看取り数は3年間で17例であった。サ高住での看取り数は3年間で21例であった。特にグループホームでの看取りが著明に増加しているが、平均寿命が延びているため認知症高齢者の著増を反映しているためと考えられた。
|