高齢者のQOL維持と介護負担が課題になっている。老化促進および緩和に関連する因子の特定と、その因子を活用した対策が期待されるが、現在まで老化促進・緩和を特定する確実なバイオマーカーは知られていない。カロリー制限(CR)の老化防止効果や、生活習慣病の減少、健康寿命の増大は、動物においては確実視されており、いくつかの血中因子の変動が観察される。ヒトのボランティア群においても同様な変化が知られている。一般の地域住民においても摂取エネルギーの大小と血中因子に同様の変化が見られるかを探索することを目的に、同意をいただいた方に精密な栄養調査を行い、摂取エネルギーを計算するとともに、血中因子の変動を調べた。
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