新たな治療を始めるに当たり、患者1人当たりの治療時間や放射線技師が治療の準備や治療後の片づけに要する時間を知ることは、患者の予約スケジュールを作るにあたり重要な情報である。我々はRFIDシステムを用いることで、滞在時間を測定することができた。前立腺がん患者についての分析では」、8回/2週間の治療を経験すると治療行為の手順に慣れ、治療室における滞在時間を10分以上短縮できる可能性がある。放射線技師は6か月(50名の患者)を経験すると機械操作や患者の案内に習熟し、スムーズな治療ができるようになると推測された。今後は、患者や医療スタッフによる行為とログの結合やRFIDタグの精度向上が課題である。
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