本研究では、安全性と正確性の確認されている2型糖尿病患者を対象とした、情報処理・言語処理装置を搭載した医療ICTシステム(DialBetics)を更に発展させることを目的とした。自己管理におけるICTの利用意向調査の結果、患者が医療ICTシステムに求める機能は、同じ糖尿病患者であっても背景・特性によって利用意向が異なることを明らかにした。また、アドバイス文の読み上げ機能に関して患者の好む声質や抑揚などを検討した結果、患者の性別や年代により音声の抑揚や変化パターンへの好感度の違いが明らかとなった。さらに、患者の音声登録内容に自動応答するAI(音声処理モジュール)を追加するための検討に着手した。
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