ハプトグロビン(HP)は、肝臓で作られ、遊離ヘモグロビンに結合しヘモグロビンの喪失を防ぎ、その毒性を中和する機能を有する血清蛋白である。本研究では、病態による変動以外に個人差が存在することが知られており、この個人差を説明する遺伝的背景を解明することを目的とし、様々な集団を対象とし解析を行った結果、2つのSNPs、rs5472とrs2000999、HP欠失アリル(HPdel)のそれぞれが濃度に影響することを示した。さらに、輸血副作用原因遺伝子であるHPdelの生成年代を推定するためにシークエンス解析をおこない、比較的最近生じた可能性を示した。
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