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2016 年度 実績報告書

認知症患者・介護者の介入によるストレスバイオマーカー変化の検討

研究課題

研究課題/領域番号 26460902
研究機関東京大学

研究代表者

亀山 祐美  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60505882)

研究分担者 小島 太郎  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40401111)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード認知症 / 介護者ストレス / 認知症当事者ストレス / 食事の支度
研究実績の概要

①観察研究:老老介護家族における患者・介護者ストレス(30組):介護者ストレスの評価と投薬、心理士による患者・介護者の面談介入を行った。研究開始時、介護者中心に介入を検討していたが、初期から中期の認知症者においては、介護者だけでなく、認知症者当事者の心理的な不安やストレスと介護者のストレスがかかわっている可能性が示唆され、当初50組を予定していたが、30組として認知症者への心理的な評価と介入も行った。

②入院患者における夜間せん妄の原因とケア介入の効果:せん妄のリスクとなることが当科の看護研究で判明しているADL低下、認知症、絶食、尿道カテーテルの有無と、せん妄はDST(Delirium Screening Tool ; DST)を用いて評価することを目的としていた。平成27年5月当院に入院した認知症者が適切な医療を安全に受けられるようにアドバイスを行う「高齢者ケアサポートチーム」を立ち上げ、認知症認定看護師と2人で週1回院内回診を行った。平成27年度151件、平成28年度191件(のべ)相談を受けた。周術期、緊急入院など6割が外科からの相談であった。抑制帯をできるだけ使用しないケアの指導や投薬指導でせん妄の予防を行ってきた。現在「高齢者ケアサポートチーム」介入前後の自己抜針やせん妄発生の件数の変化などを解析中である。

③介護者ストレスと食事の支度:1年目の調査で、介護者が1日3回の食事の支度に負担を感じていることがうかがえた。そのため、認知症者と介護者の食事調査を追加した。お菓子摂取量が多く、朝昼食に菓子パンを食べているケースが多かった。食事の支度に負担を感じ、また、簡単に食べられる菓子パンで食事を済ませることで、栄養に偏りが見られた。それぞれの家庭で可能なバランスの良い食習慣の指導を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Brain Health: A Japanese Viewpoint2016

    • 著者名/発表者名
      Ishii S, Umeda-Kameyama Y, Akishita M
    • 雑誌名

      J Am Med Dir Assoc.

      巻: 17 ページ: 455

    • DOI

      10.1016/j.jamda.2016.02.017. Epub 2016 Mar 10.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Cognitive function and vitality have a stronger correlation with “Perceived age” than “Chronological age”2016

    • 著者名/発表者名
      Yumi UMEDA-KAMEYAMA、Shinya ISHII、Taro KOJIMA、Masayuki HONDA, Yoshitaka KASE, Yumiko ISHIKAWA, Tomohiko URANO, Yasuhiro YAMAGUCHI, Sumito OGAWA, Masahiro AKISHITA.
    • 学会等名
      AAIC2016
    • 発表場所
      トロント・カナダ
    • 年月日
      2016-07-24 – 2016-07-28
    • 国際学会
  • [学会発表] 老年病科入院患者における胆嚢炎・胆管炎の背景2016

    • 著者名/発表者名
      亀山祐美、矢可部満隆、山田容子、石井正紀、小島太郎、山口泰弘、浦野友彦、小川純人、須藤紀子、秋下雅弘
    • 学会等名
      日本老年医学会
    • 発表場所
      金沢
    • 年月日
      2016-06-08 – 2016-06-08

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公開日: 2018-01-16  

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