要介護者の2人に1人は認知症であり、介護する家族・介護スタッフの負担は計り知れない。物忘れ外来通院中の40組において介護サービスが十分受けられ、満足していると答えた患者・介護者においては、心理検査でも不安、QOLの維持・改善傾向が見られた。介護負担の中で食事の支度が大変という意見が多く、平成27年は患者および介護者の栄養調査を行った。魚の摂取量は、AD女性患者とその介護者で成人平均量の半分と少なかった。食の偏りは介護者の性でなく患者の性が影響していた。栄養指導・簡単な食事の支度のアドバイスにより魚摂取量は増やすことができたが、男性介護者にとって食事の支度は大きな負担になっていた。
|