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2016 年度 実績報告書

高齢者メタボリック症候群における遺伝子発現制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26460905
研究機関大阪大学

研究代表者

小黒 亮輔  大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (70630705)

研究分担者 樂木 宏実  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20252679)
神出 計  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80393239)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード高齢者 / メタボリック症候群 / ADAR / 遺伝子多型
研究実績の概要

(1)関西長寿研究の70歳代高齢者に対する追跡調査
6年前および3年前に調査を行った70歳代の住民を追跡するとともに新規参加者もリクルートし、76歳±1歳の高齢者約500人を対象に会場調査を行った。調査項目として身体計測、体組成検査、血液検査、頚動脈エコー、認知機能検査、呼吸機能検査、運動能力検査、歯科検診などを行った。
(2)ADAR遺伝子多型とMetsとの関連(70歳のコホート研究)
70歳代高齢者の経年データ(70歳と73歳)を用いてADAR2のSNP(rs2805533)とMets指標との関連を検討したところ、単変量解析においてrs2805533(A/G)は70歳、73歳ともに中性脂肪と有意に関連し、AA型はAG型+GG型に比べて中性脂肪値が低かった。またrs2805533は73歳時のHDL値と有意に関連し、AA型はAG型およびGG型に比べて有意にHDL値が高く、脂質異常症治療の有無で補正した後も有意な関連性が見られた(P=0.02)。メタボリック症候群の診断および、各診断項目(腹囲、血圧、血糖値、TGおよびHDL)との関連を検討したところ、単変量解析および脂質異常症治療で補正した多変量解析においてrs2805533は70歳、73歳時においてTG≧150mg/dlまたはHDL<40mg/dlと有意に関連しAA型は有意に診断基準を満たす割合が低かった。またrs2805533は性別で補正した多変量解析において73歳時の腹囲との間に有意な関連を認めAA型はAG型およびGG型よりも腹囲が小さかった。rs2805533は単変量解析において3年間のHDL変化と有意に関連しGG型はAA型+AG型よりも有意に70歳よりも73歳においてHDLが減少している割合が多く、脂質異常症治療薬および性別の有無で補正した後も有意な関連が見られた(P=0.02)

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公開日: 2018-01-16  

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