神経性食欲不振症(anorexia nervosa:AN)の病態解明と有効な治療法の開発が本研究の課題である。 成果(1)中鎖脂肪酸を6g/日、ANに1ヶ月投与すると食欲促進効果のある活性化グレリンとNeuropeptide Y(NPY)が有意に上昇した。中鎖脂肪酸のやせへの臨床応用が示唆された。加えて、ANの血中極長鎖脂肪酸に代謝異常があることを明らかにした。(2)安静時Default Mode Network研究では、ANでは後部帯状皮質と内側前皮質の活動性の亢進を確認した。(3)ANに心肺運動負荷試験を用いて運動耐用能力を評価。ANの運動耐用能力は、筋肉量や体重と相関しなかった。
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