研究課題/領域番号 |
26460913
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
赤崎 雄一 鹿児島大学, 医歯学域・医学部・歯学部附属病院, 助教 (00631920)
|
研究分担者 |
大石 充 鹿児島大学, 医歯学域・医学系, 教授 (50335345)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 老化 / サルコペニア / レニン / アンジオテンシン / 筋力 / 代謝 |
研究実績の概要 |
C57BL/6マウスおよびアンジオテンシンIIレセプタータイプ1aノックアウトを用い、3ヶ月齢の若年マウスと24ヶ月齢の高齢マウスを飼育繁殖している。若年マウスに比較して、高齢マウスでは筋萎縮を認め、筋力の低下を認めた。アンジオテンシンIIレセプタータイプ1aノックアウトでは、筋萎縮は認めるものの、有意差は認めず、筋力も高齢C57BL/6マウスに比較すると、減弱を認めなかった。 今後は、生化学的解析: アンギオテンシンIIが、筋肉の増殖・萎縮因子(Akt、TGFβなど)に与える影響、また萎縮系因子(atrogin-1、MuRF1など)について与える影響について、またAT1aRノックアウトによる、AT2R、Masレセプターなどに対する影響についてウェスタンブロットを用いて解析する。また肝臓・脂肪組織における脂肪産生系、解糖系遺伝子発現をqRT-PCRで比較検討する。アンギオテンシンは酸化ストレス増加に関与すると言われているため、酸化ストレスマーカー(gp91phox、NADPH oxidase活性)について検討する。蛋白活性は蛋白を筋肉(腓腹筋)から抽出した後、ウェスタンブロットを行う。全ての蛋白発現の程度は、デンシトメトリー法で数値化し、比較検討する。AT1aRノックアウトによる影響について、in vitro実験によるシグナル解析を行う。骨格筋培養細胞C2C12細胞を用い、siRNAによりAT1aRをノックアウトし、そこへアンジオテンシンⅡを投与することで、細胞内シグナルについて考察する。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
高齢マウス特にAT1aノックアウトマウスの飼育に時間がかかり、生理学的検査が遅れている。それに伴い、生化学的検査・解析に遅れが生じており、現在解析中である。
|
今後の研究の推進方策 |
C57BL/6マウスの解析から生化学的評価を検討していく。AT1aマウスについては、現在、生化学的解析を行っている。
|
次年度使用額が生じた理由 |
動物実験結果が遅延したため、生化学的解析に使用する物品の購入が滞ったため。
|
次年度使用額の使用計画 |
動物実験が終了後に、試薬購入などの物品購入を行う予定
|