研究課題/領域番号 |
26460916
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
菅原 斉 自治医科大学, 医学部, 教授 (80285808)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 極端外れ値 / 生化学検査 / 72時間後転帰 / 予後リスク推定回帰式 / ロジスティック解析 |
研究実績の概要 |
次の検査項目について、極端外れ値を示した100症例の72時間後転帰(生死)を調査した。 白血球低値、好酸球高値、異型リンパ球高値、赤血球高値、血沈高値、フェリチン低値、フェリチン高値、D-dimer高値、AST高値、ALT高値、LD高値、LD低値、ALP高値、CK高値、CK低値、CRP高値、ナトリウム高値、カリウム高値、カリウム低値、クロール高値、カルシウム高値、カルシウム低値、リン高値、総コレステロール高値、中性脂肪高値、血糖高値、血糖低値、総タンパク高値、可溶性IL-2受容体高値。それぞれ100症例の中で、来院時心肺停止を除いて、10例以上の死亡例があった検査項目(D-dimer高値, AST高値, LD高値, CRP高値, ナトリウム高値,クロール高値, 血糖高値, リン高値)について、生存例と死亡群のクロス集計、ロジスティック解析による予後リスク回帰式の統計解析を行っている。次の学会報告を行った。 ・渡辺珠美,菅原 斉・他:基準値を大きく外れた極端な血糖高値を呈した 患者の短期的転帰とそのリスク要因に関する ケース・コントロール研究.第64回日本臨床検査医学会学術集会 ・中村香代子,菅原 斉:D-dimerが基準値を大きく外れた極端な高値を呈した患者の短期的転帰に関するケース・コントロール研究.第115回日本内科学会総会 ・斉藤 開,菅原 斉・他: C反応性タンパク(CRP)が基準値を大きく外れた極端高値を呈した患者の短期的転帰に関する患者対照研究型横断的研究.第116回日本内科学会講演会(医学生・研修医の日本内科学会ことはじめ2019名古屋)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ナトリウム高値,クロール高値の病歴調査を実施中である。血糖高値の統計解析結果について論文執筆し英文雑誌投稿したが、受理に至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
ナトリウム高値,クロール高値の病歴調査を実施中である。血糖高値の統計解析結果について再度論文改訂執筆中である。 D-dimer高値, AST高値, LD高値, CRP高値, ナトリウム高値,クロール高値, リン高値の統計解析結果について、順次、論文発表を予定している。 また、これまでの解析結果を診療科のウエッブサイトに掲載予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
診療力調査に予想以上の時間を要したこと、確立された統計解析方法論がなかったため、複数の統計解析ソフトを使用し、統計コンサルティングを受けながら研究をしてきたため、次年度使用額が生じた。 今後は、統計解析に適切なイベント数が得られた検査項目について、血糖の極端外れ値の解析で用いた方法論にのとって研究を進めていく予定である。また、その結果を論文発表していく予定である。 残額は、統計解析コンサルティング、論文投稿、English editing、論文別吊り、学会出張旅費などに使用する予定である。
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