| 研究課題/領域番号 |
26460917
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| 研究機関 | 和洋女子大学 |
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研究代表者 |
櫻井 洋一 和洋女子大学, 生活科学系, 教授 (60170651)
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| 研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| キーワード | L-カルニチン / 分岐鎖アミノ酸 / 運動負荷 / 身体組成 / 骨格筋ストレスマーカー |
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| 研究実績の概要 |
高齢者のサルコペニア予防を目的に、その基礎となるべくデータを取得するため、健常人（normal volunteers）を対象にL-カルニチンと分岐鎖アミノ酸（BCAA）を投与し（CNT+BCAA群）、その後に、60分間のVO2 max 50%の運動負荷を加えて、エネルギー・アミノ酸代謝の変化を検討する臨床実験を27年度に行った。本年度は、これらのCNT+BCAA群の実験結果をもとに、L-カルニチン単独投与にて同様の実験を行い、L-カルニチン単独投与のエネルギー・アミノ酸代謝、体組成の変化を検討した。
対象：ボランティアとしてあらかじめ本臨床研究に関する十分な説明を受け文書による同意が得られた当大学の学生（n=15）とした。このうち無作為に抽出したCNT単独投与群の学生（n=8）と、非投与の学生（n=7）の2群に無作為に分けた。
方法：CNT単独投与前に対照データとして、血液検査項目（一般血液生化学, 血清アミノ酸分画、脂肪酸分画、インスリン、グルカゴン、カテコラミンなど）、身体計測を含む栄養アセスメント項目、In Body S-10を用いた身体組成（BIA法）、などのデータを取得した。投与群は、運動負荷を加える実験当日前14日間にわたり、通常摂食に加えて、CNT 1000 mg/dayを錠剤にて内服投与した（250 mg/錠を一日4錠摂取）。実験当日は前日午後9時より禁食とした。CNT摂取前の採血後、両群の被験者を対象に、ブドウ糖と、エネプリン（MCT含有ネルギー補助食品）1パックの計200 kcalを経口投与した。CNT単独投与群･非投与群ともに、120分後に採血を行い、両群とも60分間のVO2 Max 50%の運動負荷を加えた。その後、運動負荷終了直後と運動負荷終了後60分に採血を行い、さらに、In Body S-10を用いた身体組成（BIA法）、などのデータを取得した。投与前・後に同様の検査を行うクロスオーバーデザインとし、CNT単独投与前・投与後と、運動負荷前後のデータをペアード検定を行い比較し効果を検討した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度の研究計画にほぼ従い、順調に臨床研究を行うことができた。
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| 今後の研究の推進方策 |
今年度の実験では、実験群として、CNT+BCAA投与群で、CNTとBCAAの両者を14日間にわたり同時連続投与する実験群のみで実験を施行し、エネルギー・アミノ酸代謝、体組成の変化、さらには、運動負荷後の筋肉痛、筋肉疲労感などの骨格筋ストレスや損傷程度の評価について検討する予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度には、血液データの測定の項目が見積もりより安価で済んだことと、実験データのまとめ、解釈に時間を要し、学会発表に間に合わなかったために、学会発表にかかる経費が計上されなかったため差額が生じた。
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| 次年度使用額の使用計画 |
平成28年度は、学会発表やさらに論文作成に経費を支出する予定である。
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