研究成果の概要 |
胃ろう作成者18名の高齢糖尿病患者、5名の高齢非糖尿病患者に三種類の栄養素の異なる経腸栄養をランダマイズに投与し、72時間5分ごとの連続血糖測定を行ない、その時系列データの複雑性解析を行った。非糖尿病群と糖尿病群を比較した場合、その複雑性はDetrended Fluctuation Analysis (DFA)解析を用いると 1.379±0.069 vs. 1.484±0.073, P=0.012、と有意に糖尿病群での血糖複雑性は低下していた。またその低下はインスリン分泌と有意に負の相関を認め、血糖の時間変動の説明因子にインスリン分泌が有効であった(R2=0.33, P<0.01)。
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