研究課題
基盤研究(C)
NSAIDによる胃粘膜傷害のリスクを予測するため、13C-ナプロキセン呼気試験 (13C-NBT)の有用性を検討した。13C-NBTの結果は、ナプロキセン内服時の胃粘膜傷害とよく相関し、値が低いと粘膜傷害のリスクが高くなった。そして、ある基準値以下の場合に、ナプロキセンとPPIを併用した場合の胃粘膜傷害は、全例にPPIを併用した場合と同程度であった。従って、13C-NBTはナプロキセン内服時の胃粘膜傷害の予測に役立つだけでなく、効率的な予防療法の指標となると考えられた。
消化器内科学