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2015 年度 実施状況報告書

バレット食道におけるバレット腺癌リスクマーカーの検討

研究課題

研究課題/領域番号 26460954
研究機関川崎医科大学

研究代表者

塩谷 昭子  川崎医科大学, 医学部, 教授 (80275354)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードバレット腺癌 / バレット上皮 / PDKZ1 / SERPINB7
研究実績の概要

米国バレット腺癌患者7例(long segmented BE (LSBE) 3例, short segmented BE (SSBE) 4例)の癌部およびバレット上皮(BE)部さらに対照群15例(LSBE7例, SSBE 6例)より得られたBEブラッシングサンプルから抽出したRNAをマイクロアレイにて網羅的に解析した。バレット腺癌患者のBE、あるいはLSBEで高発現あるいは低発現している遺伝子を抽出し、有意差が認められた遺伝子についてバレット腺癌患者23例(long segmented BE (LSBE) 9例, short segmented BE (SSBE) 14例)の癌部およびバレット上皮(BE)部さらに対照群35例(LSBE 12例, SSBE 23例)の検体を用いてその発現量を比較検討した。バレット腺癌患者のBE上皮において対照群と比較してPDZK1 (0.0100 vs. 0.0055, p=0.037) とSERPINB7 (0.0032 vs. 0.0017, p=0.009) は有意に高発現しMRC1 (p=0.015) と MMP3 (p=0.007) 低発現であった。またLSBEにおいてSSSBEと比較してPCK1 (0.029 vs. 0.014, p=0.044), PDZK1 (0.011 vs. 0.0056, p=0.024), SERPINB7 (0.0037 vs. 0.0017, p=0.016) は高発現, BASP1 (p=0.015), SCNN1B ( p=0.001), MMP12 ( p=0.038) は低発現であった。PDKZ1 と SERPINB7遺伝子が、バレット腺癌のBEやLSBEの患者で有意に高発現しリスクマーカーとなりうる可能性が示唆された。本結果を、2016年米国消化器病学会週間(DDW2016)にて発表予定で現在、論文を投稿中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

米国でのデータの解析はほぼ終了している。

今後の研究の推進方策

日本人のサンプルの増加は困難であり、すでに保存しているサンプルで解析を終了し、米国人のデータと比較する予定

次年度使用額が生じた理由

予定していた物品費用が安価になったために次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

28年度の研究費と合わせて、研究用消耗品、成果発表費用等に使用予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Molecular biomarkers of high risk for cancer in Barrett’s esophagus2016

    • 著者名/発表者名
      Takahisa Murao
    • 学会等名
      Digestive Disease Week 2016
    • 発表場所
      米国 サンディエゴ
    • 年月日
      2016-05-21 – 2016-05-24
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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