マウスにNSAIDであるインドメタシンを腹腔内投与を行うと小腸潰瘍が誘導されるが、腸管粘膜から粘膜関連リンパ節への誘導に関与するケモカインレセプターであるCCR7の欠損により小腸潰瘍の有意な増悪が起こることが明らかとなった。さらに、CCR7欠損マウスでは、制御性T細胞の誘導に関わるとされるCD103陽性樹状細胞の減少を認めた。一方、RNAなどを含む栄養製剤であるインパクト(R)やアミノ酸製剤であるエレンタールを野生型マウスに投与することによりマウス小腸潰瘍の改善を認めた。特にCD103陽性樹状細胞が有意に増加しており、免疫栄養制御による腸管炎症の制御の可能性が示唆された。
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