研究課題
ESDにて採取した3検体は、病理学的にがんを合併するSSAPとの確定診断に至り、それらを用いて研究計画に基づき、切除標本を①正常組織:N、②SSAP組織:S、③癌組織:Cをレーザーマイクロダイセクション(LMD)により分別した。その後組織のmiRNAの抽出に成功し、miRNAの網羅的な定量化を行い、その中でN→S、S→Cもしくは両過程で変化したmiRNAを同定した。N→Sで変化を認めたものは13遺伝子、S→Cで変化したものは3遺伝子、N→S→Cで変化したものは2遺伝子であった。現在その予測target 遺伝子が関与すると考えられるpathwayを行っている。今後は遺伝子発現との組み合わせを行い、各組織からRNA抽出しcDNAマイクロアレイ解析を行う予定である。その結果と今回得られたmiRNAの結果と対比し、発がん経路のさらなる絞り込みを測る予定である。
すべて 2016
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Int J Clin Oncol
巻: 6 ページ: 1079-1084
10.1007/s10147-016-1015-8