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2014 年度 実施状況報告書

クッパー細胞を標的としたドラッグデリバリーシステムを用いたNASH治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26460992
研究機関富山大学

研究代表者

高原 照美  富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 准教授 (60240777)

研究分担者 梨井 康  独立行政法人国立成育医療研究センター, 移植免疫研究室, 室長 (60321890)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードNASH / クッパー細胞 / マクロファージ / siRNA
研究実績の概要

①核酸-SPG 複合体によるクッパー細胞特異的なDDS化siRNAの作成:本方法論はすでに当方で確立して稼働している。
②NASHモデルの作成と組織学的検討:NASHモデルはコリン欠乏食マウスを用いた。1)対照群と比較して、マクロファージの浸潤、脂肪化、線維化が見られNASHモデルを確立した。2) インフラマゾームの活性化はNLRP3, NLRP1, ASC, AIMS, caspase-1のWestern blotで検討し、インフラマゾーム活性化が起こっていることを確認した。3)当初に予定では、NASHモデルからクッパー細胞を採取して、各種の遺伝子発現の検討を行うこととしていた。本年は予備実験として、正常マウスからクッパー細胞ゐを分離してLPSで刺激して、各種の遺伝子発現を確認した。又、同様にマウスマクロファージ細胞株 RAW264.7細胞を用いてLPSで刺激して各種サイトカインの発現を検討した。4)3)に引き続き、遺伝子発現を抑制するsiRNAを作成して活性化したクッパー細胞、マクロファージ細胞株をノックダウンするsiRNA 配列を検討した。その結果、NLRP3, IL-b, TNF-a, MCP-1など特異的なsiRNAを選定した。5)現在siRNA-SPG複合体の作成に進んでいる

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

クッパー細胞分取法の確立に時間がかかり、NASH モデルのクッパー細胞を用いた検討が遅れた。現在は分取法が確立しており、速やかに進行している。

今後の研究の推進方策

1)NASHモデルから得られたクッパー細胞を用いてsiRNAノックダウンの確認を行う。
2)1)の結果から、最もノックダインとして有効なsiRNAを抽出し、siRNA-SPG複合体を作成する。
3)コリン欠乏食、MSG マウスを用いて、siRNA-SPGを尾静脈から投与する。
4)得られた肝臓を病理学的、生化学的に解析し、NASHの進展におけるsiRNA-SPGの有用性を詳細に検討する。

次年度使用額が生じた理由

当大学の動物飼育費用は今年度分が来期に遅れて請求が来るため、来期に繰り越しとした。

次年度使用額の使用計画

来期繰り越し(269543円)は動物飼育費用に当てる

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] NASH肝障害における水素水投与の有効性とその機序2015

    • 著者名/発表者名
      高原照美、李 少偉、河合健吾、杉山敏郎、塚田一博、李 小康
    • 学会等名
      第51回日本肝臓学会総会
    • 発表場所
      熊本
    • 年月日
      2015-05-21 – 2015-05-22
  • [学会発表] 5-アミノレブリン酸は一酸化炭素を誘導してNASH モデルの虚血再潅流障害を軽減する2014

    • 著者名/発表者名
      李 少偉、高原照美、杉山敏郎、塚田一博、田中 徹、李 小康
    • 学会等名
      第28回肝類洞壁細胞研究会
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      2014-12-13 – 2014-12-14
  • [学会発表] 5-aminolevulinic acid combined with ferrous iron protects from ischemia-reperfusion injury in mouse steatotic liver model by inducing carbon monoxide generation.2014

    • 著者名/発表者名
      S. Li, T. Takahara, T. Sugiyama, K. Tsukada, T. Tanaka, XK Li.
    • 学会等名
      American Association for the Study of Liver Disease 2014
    • 発表場所
      Boston, USA
    • 年月日
      2014-11-09 – 2014-11-11
  • [学会発表] Metron factor-1 トランスジェニックマウスにおける肝組織修復作用の検討2014

    • 著者名/発表者名
      高原照美、河合健吾、羅 小雨、李 少偉、杉山敏郎、塚田一博、李 小康
    • 学会等名
      第50回日本肝臓学会総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2014-05-29 – 2014-05-30

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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