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2014 年度 実施状況報告書

脂肪組織由来間質細胞群の細胞分画特性解析と肝修復再生療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26460995
研究機関金沢大学

研究代表者

酒井 佳夫  金沢大学, 医学系, 准教授 (80401925)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード脂肪組織由来間質細胞 / 肝再生療法
研究実績の概要

本研究は、マウスおよびヒト脂肪組織由来間質細胞群の細胞分画を分類し、各細胞分画における肝細胞への分化能、抗炎症効果、抗線維化効果を検討し、肝修復再生療法に有用な細胞分画を同定することを目的する。まず、マウス脂肪組織由来間質細胞についての検討を行った。C57BL/6Jマウス (10-12 週齢、雄) の鼠径部より脂肪を採取し、Collagenase type I 処理により間質細胞を分離し、非培養脂肪組織由来間質細胞群を得た。獲得した。非培養脂肪組織由来間質細胞群について、急性肝炎マウスモデルに対する治療効果を検討した。急性肝炎マウスには、C57Bl/6マウス(10-12週齢、雌)にConcanavalin A 300 μgを尾静脈投与して作成したマウスモデルを用いた。Concanavalin A投与後3時間後に、非培養マウス脂肪組織由来間質細胞を1x10^5個投与したマウスについて、Concanavalin A投与後24時間において血清を採取、血清AST、ALT、LDH活性を測定した。非培養マウス脂肪組織由来間質細胞を投与したマウスにおいて、細胞を投与しないマウスに比較して、血清AST、ALT、LDH活性は有意に低値を示した。マウス脂肪組織由来間質細胞群に含有される細胞分画について、表面抗原発現解析による分画群の解析を行った。間葉系幹細胞に関連する抗原CD105、CD44、CD90、CD73はそれぞれ15.4%、6.5%、40.3%、16.1%の細胞が発現、また、白血球全般に発現するCD45は14.3%、血管内皮細胞に発現するCD31は21.6%、未成熟血液細胞において発現するCD34は、11.4%の細胞に発現を認めた。次年度以降、表面抗原より分類される各細胞分画の特徴解析に関する基礎データが獲得された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

脂肪組織由来間質細胞群の肝疾患治療効果の確認、および細胞群性質解析の基礎データが本年度得られた。

今後の研究の推進方策

マウスおよびヒト脂肪組織由来間質細胞群の分画についての生物学的特徴の解析を進め、肝疾患における治療効果機序を検討する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The efficacy of Continuous Plasma Diafiltraion Therapy in critical Patients with Acute Liver Failure.2014

    • 著者名/発表者名
      Komura T, Taniguchi T, Sakai Y, Yamashita T, Mizukoshi E, Noda T, Okajima M, Kaneko S.
    • 雑誌名

      J Gastroenterol Hepatol

      巻: 29 ページ: 782-786

    • DOI

      10.1111/jgh.12440

    • 査読あり
  • [学会発表] 前臨床非アルコール性肝炎肝硬変マウスモデルに対する脂肪組織由来間質細胞投与による肝修復再生治療効果の検討2014

    • 著者名/発表者名
      酒井佳夫、関 晃裕、東元真実、吉田佳子、ナスティ・アレッサンドロ、小村卓也、本多政夫、金子周一
    • 学会等名
      第50回日本肝臓学会総会
    • 発表場所
      ホテルニューオータニー(東京・千代田区)
    • 年月日
      2014-05-29

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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