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2016 年度 実績報告書

非アルコール性脂肪肝炎進展に関与するmicroRNAの同定とバイオマーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26461005
研究機関鳥取大学

研究代表者

孝田 雅彦  鳥取大学, 医学部, 医員 (20243389)

研究分担者 法正 恵子  鳥取大学, 医学部, 助教 (20379621)
岡本 欣也  鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (20464282) [辞退]
下廣 寿  鳥取大学, 医学部, 講師 (90583758)
杉原 誉明  鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (60753853)
的野 智光  鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (60571841)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードmicroRNA / NASH
研究実績の概要

NAFLD診断、進行度予測、治療への臨床応用に向けて、血清中のDlk1-Dio3 matクラスター内miRNAの発現検討を進めた。
検討対象は、クラスター内において、パイロット研究において、健常者とNAFLD患者との血清内で最も大きな発現差が認められ、かつ臨床所見との関連が認められた、miR-379とした。出来るだけ多数の検体を集めるため、多施設での共同研究を行った。各施設倫理委員会の許可を得て、肝生検と同時に採取された、NAFLD患者80例の血清内miR-379の発現をTaqman RT-PCRにて解析し、肝組織の脂肪化および線維化進展度、臨床所見との関連について検討した。健常者との比較において、NAFL患者では血清内miR-379の発現が有意に上昇しており、NASH患者でも上昇傾向が見られたが、こちらにおいては、有意差は見られなかった。これはパイロット研究と矛盾ない結果であった。また、NAFLとNASH患者血清の間に、有意なmiR-379発現差は見られなかった。次に、血清内miR-379発現と、NAFLD患者の臨床所見との比較検討を行うと、パイロット研究での結果と同じく、血清総コレステロールと、そして、新たにLDL-Cとの間に正の相関が見られた。この傾向は、NASHの組織学的進展度Brunt stage が0もしくは1群でさらに明らかとなった。結論として、miR-379は、広い疾患スペクトルを持つNAFLDのうち、NAFLにおいて特に強く発現していた。また、NASHにおいて、その発現強度は血清総コレステロールおよびLDL-Cと正の相関があり、疾患進展度の低い群において特に明らかであった。今後更に多数での検討を行うことで、Dlk1-Dio3 matクラスターmiRNAのNAFLDへの影響が明らかになり、臨床応用への可能性が示唆された。

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公開日: 2018-01-16  

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