研究課題
基盤研究(C)
酸化ストレスは発癌に関与するが、抗腫瘍的にも働く。肝癌リスクである非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の治療として抗酸化療法が適切であるか、議論がある。本研究で、肝癌では酸化ストレスが亢進してはおらず、抗酸化力の低下が特徴的である事が判明。動物モデルでは一般的な抗酸化薬により癌部の抗酸化力が高まり、癌がより悪性化する可能性が判明。発癌リスクの高い肝硬変においては酸化ストレス除去よりも抗酸化力サポート機能を有する薬が有用である可能性がある。今後、臨床データの集積が必要。
消化器病学