Direct-acting antiviral (DAA)はC型肝炎に有効であるが,耐性変異が問題となる.本研究にて,1)治療前プロテアーゼ阻害薬あるいはNS5A阻害薬耐性変異を有する症例ではダクラタスビル+アスナプレビル療法の効果が低下すること,2)DAA療法非SVRでは使用した薬剤に対する耐性変異が高率に出現すること,出現したプロテアーゼ阻害薬耐性変異は次第に減少するがNS5A阻害薬耐性変異は長期的に維持されること,3)非SVRに出現したプロテアーゼ阻害薬は次第に減少するが,同薬剤に対する感受性は低下しており,再治療により容易に耐性変異が再増加することを見いだした.
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