研究課題
基盤研究(C)
ラットNASHモデルにおいて、ARB製剤、DPP-IV阻害剤は活性化肝星細胞やTGF-β発現を抑制することで肝線維化を抑制し、両薬剤の併用は単独投与に比しさらに有意な抑制効果を認めた。糖尿病治療薬であるSGLT-2阻害剤はインスリン抵抗性改善効果を介して間接的に肝線維化を抑制した。PAI-1阻害剤は、肝線維化を抑制し、in vitroで活性化肝星細胞の細胞増殖やTGF-β mRNA、α1 collagen mRNAの発現抑制を認め、活性化肝星細胞への直接作用により肝線維化を阻害することが明らかとなった。臨床研究にてDPP-IV阻害剤の2型糖尿病を有する脂肪性肝疾患治療効果の可能性が示唆された。
肝臓病学