TCF-4アイソフォームTCF-4Kに内在するSxxSS motifの変異体K-mutant 269AにおいてWNT5A mRNAおよび蛋白発現を強く認めた.ChIPアッセイではK-mutant 269AのWNT5A promoter領域への直接結合が確認されたことより,TCF-4はSxxSS依存的にWNT5Aの発現を調節していることが示唆された.また,WNT5AをノックダウンによりSLUG発現が顕著に低下したことから,TCF-4はSxxSSモチーフ依存性にWNT5Aの発現調節を介しEMTを制御している可能性が示唆された.SxxSSのセリン残基のリン酸化にはHIPK-2の関与が示唆された.
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