研究課題/領域番号 |
26461042
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
木場 崇剛 東北医科薬科大学, 医学部, 准教授 (80285139)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 膵臓B細胞 |
研究実績の概要 |
研究代表者は、これまで、ラットにおいて、視床下部腹内側核破壊後3日目に、膵B細胞および膵外分泌細胞の増殖が起こることを証明した。また、全膵臓組織からmRNAを抽出して、cDNA microarrayの解析を行うことにより、数々の細胞増殖および分化に関わる遺伝子群を同定した。この際に、同定された遺伝子群を観察することにより、膵内分泌細胞の増殖、分化以外に膵外分泌細胞の増殖、分化に関わる遺伝子群の変化も同定した。以前、膵臓のランゲルハンス島だけからのcDNA maicroarrayの解析に耐え得るmRNAを抽出する新規手技を開発したために、視床下部腹内側核破壊ラットでは、膵A細胞およびD細胞の増殖は起きないことがすでに判明しているために、膵臓のランゲルハンス島のみのcDNA microarrayを行うことにより、膵B細胞の増殖に関わる新規遺伝子の同定を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者の所属する東北医科薬科大学病院は、十分な研究施設がなく、研究を実施できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
視床下部内側核破壊ラットの膵臓組織から抽出したmRNAを用いて、異なった種類のcDNA microarrayを行ったところ、同定した遺伝子群と機能は同じであるが、これまで同定した遺伝子群とは異なる遺伝子群を発見した(Kiba T. Ann Neurosci 2017;24:26-31)。今後、当初の予定通り、膵B細胞の増殖に関わる新規遺伝子群の同定作業に着手する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の見込み額と執行額が異なったのは、研究代表者の所属する施設に、十分な研究施設がなく、研究を実施することができなかったためである。
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次年度使用額の使用計画 |
今後の研究計画に変更はなく、2017年4月より、研究代表者の所属する施設を変更したために、当初の予定通りの計画で進めていきたい。
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