研究課題
基盤研究(C)
多くのがん細胞表面にはGGTという酵素が発現しており,GGTにより蛍光を発する色素(gGlu-HMRG)が最近開発された.そこで、早期頭頚部扁平上皮がん切除標本にgGlu-HMRGを散布して蛍光観察を行い,がんの検出に有用であるかを検討した。局所切除した頭頸部扁平上皮がん7病変に蛍光イメージングを行ったところ,全ての病変においてgGlu-HMRG散布後数分以内にヨード不染部とほぼ一致して緑色の蛍光が認められた.また,がん部位ではGGTの発現を認め,蛍光イメージングの結果とほぼ一致していた.gGlu-HMRGによる蛍光イメージングは頭頚部扁平上皮がんの早期発見に有用である.
消化器内視鏡