研究課題
超拡大内視鏡であるEndocytoscopeは従来の80倍の拡大内視鏡の倍率を上回り500倍または1000倍まで倍率をあげ、生体染色することで生体内でリアルタイムに細胞レベルの診断をすることができる内視鏡である。これを用いると従来の80倍の内視鏡で得られる微細血管、腺管構造などの構造異型の情報の他に核異型の情報を得ることが可能でOptical biopsyの概念(生検組織診断と同等の画像診断をする)を具現化することができる。これにより、生検組織診断を減少させ医療経済に貢献することが目標である。研究助成をいただいてから、Endocytoscopic observation of various esophageal lesions at x600: can nuclear abnormality be recognized?Dis Esophagus 28:269-275, 2015にて核異型が診断できる至適倍率を設定し、この論文を根拠に最新GIF-Y0074が開発された。この内視鏡は光学倍率500倍、ハイビジョンで観察可能で市販可能なレベルに到達している。食道癌との鑑別が必要となる食道炎について論文報告し(Endocytoscpic observation of various type esophagitis. Esophagus13: 200-207. 2016)、本年最新GIF-Y0074の使用経験を報告した(A newly developed continuous zoom-focus endocytoscope. Endoscopy. 2017;49:176-180. )オリンパス社はこの最新型エンドサイトの製品化を決定した。また、食道癌発癌早期のの微細血管構造の変化は、血管新生の観点から非常に重要であり、各種免疫染色から全貌が解明されつつある。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 6件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 2件)
Endoscopy
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