研究課題/領域番号 |
26461048
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
加藤 智弘 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (40185856)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | Ulcerative coitis / Colitic neoplasia / Photodynamic diagnosis / 5-aminolevulinic acid |
研究実績の概要 |
今年度も,該当する潰瘍性大腸炎の長期経過症例の対象者に対して,同研究を行い,症例数の追加を行った.本臨床研究では薬剤の副作用を含めて重篤なものはなく,一方で幾つかの新知見があり,その有用性が期待される.その途中経過を踏まえて,2016年10月8日に行われた第34回日本大腸検査学会総会(東京)にて報告を行った.来年度に向けて,さらに症例を蓄積し,最終年となるH29年度には,これまでの症例数を最終的に解析し,論文化を行う予定である.年度の前半にはこれまで通り,主に症例数の蓄積,後半にはこれまでの得られた新知見について,最終的に論文化を行う予定である.従って,試薬などの消耗品の購入,並びに論文化に伴う支出が主なものとなる.また,本研究(潰瘍性大腸炎の長期経過症例での腫瘍発生の5-aminolevulinic acidによる光線力学的診断)で得られた診断方法は,診断が極めて困難であったColitic neoplasiaの診断に,これまでこの分野で初となる知見があり,大きな有用性があると考えている.従って,本研究を踏まえて,今後,多施設での検討を行い,より客観的に評価される診断手段として行われる様に,その根拠となる論文化を目指す予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究2年目に主任研究員の配置転換があり,新部署での対応のため,その労務%が若干低下してことから(昨年度は回復)この影響にて若干,目標症例数に足りていない状況である.最終年となる来年度には,更なる症例数の増加,並びにこれまでの症例データをまとめての論文化を行う予定である.
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今後の研究の推進方策 |
上記の通りであるが,前半を中心に症例数の蓄積,後半にはこれまでの得られた新知見について,論文化を行う予定である.従って,試薬の購入,並びに論文化に伴う支出が主なものとなる.また,本研究(潰瘍性大腸炎の長期経過症例での腫瘍発生の5-aminolevulinic acidによる光線力学的診断)で得られた診断方法は,これまでこの分野で初となる知見があり,その有用性があると考えている.従って,本研究を踏まえて,今後,多施設での検討を行い,より客観的に評価される研究として行われるべき,その根拠となる論文化を目指す予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究2年目で,主任研究員の配置転換があり,新部署での新しい業務内容となり,本研究への労務%が必然的に下がったことにより,症例集積を含めた本研究の遅滞が発生しました.そのために,支出に関して,予定の予算金額より下回りました.3年目に相当するH28年度には,労務%は回復してきたため,本年度より当初の予定に沿ったものとなりました.しかしながら,目標症例数などを含めた当初の目標に及ばず,次年度(H29年度)の延長をお願いしました.その関連で,試薬などの購入,並びに最終年となる論文化についての支出がH29年度には行われる予定です.
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次年度使用額の使用計画 |
上記の通り,本研究に関連する試薬,最終年となるH29年度の報告(国内・国際),並びに論文化に伴う支出となる予定である.
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