食道領域のアンメットメディカルニーズを解決するため、細胞シートを用いた食道再生治療の開発の基礎研究を進めた。本研究では、自己細胞だけでなく他家(同種)細胞を用いた細胞シートでも治療効果が期待できるかといった基礎研究と、3Dプリンターを使って細胞シートの移植デバイスの研究開発を進めた。ミニブタを用いた基礎研究では、食道狭窄モデルの開発に成功し、同種の上皮細胞シートでも治療効果が期待できる結果が得られたので英文雑誌に報告した。移植デバイスの開発では、3Dプリンターを使用して、シート状治療物質の内視鏡デバイスの開発に成功し、治験で使用するとともに、新規ヒト臨床研究の準備が進められている。
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