拡張型心筋症の診断がなされた患者の治療後の形態変化を追跡した。連続23名を対象とした。平均追跡期間は61か月で、半年後に左室区出率が改善を示した患者は9例、改善を示さなかった患者は14名であった。治療前の心機能に関しては、心エコー所見上両群で差はなかった。経時的変化に関しては、治療開始後6か月までに改善が認められたグループは以後左室駆出率は維持され、非改善群では以後不変であった。スペックルトラッキング法による左室Global longitude strain(GLS)は非緻密化層の面積の変化と直線相関関係を認めた。心機能改善を認めた群では心臓死はほとんどなかった。
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