研究課題
基盤研究(C)
特発性拡張型心筋症の重症度をsLOX-1測定し、検討した。DCM 群と非DCM 群を比較検討し、sLOX-1 濃度とBNP濃度、心エコーパラメーターとは相関はなかった。次にドキソルビシン(DOX)心筋症とLOX-1との関連を検討した。LOX-1ノックアウトマウス(KO)は、野生型に比して、心機能が保たれた。KOでは、ROS産生、NF-κB活性化、TNF-α産生、VCAM-1発現、白血球浸潤が押さえられた。一方、DOXによる心筋細胞の退縮が抑制された。また、LOX-1の発現は主に心筋細胞に由来した。DOX心筋症の重症度は、心筋細胞のLOX-1の発現に相関する可能性が示唆された。
循環器内科