研究成果の概要 |
1.正常冠動脈症例を用いてhMR測定の妥当性、有用性を確認した結果、hMRの測定値は、これまでの検討において冠微小循環を引き起こすと考えられている左室壁肥厚の程度と極めて良好に相関する事が確認された。 2.IVUS/OCTを用いてAMI症例の責任病変プラークを観察した結果、RIの原因と考えられている末梢塞栓物質の脂質成分、壊死成分を大量に含む不安定プラークが、ST上昇型心筋梗塞で高頻度に観察され、RIのメカニズムが不安定プラーク内容物の末梢塞栓である事を突き止めた。 3,pPCI施行時、血栓吸引療法併用した群では造影上の再灌流障害の発生頻度が低く、pPCI終了時のhMRが低値である事が確認された。
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