研究課題/領域番号 |
26461077
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
桶谷 直也 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 研究員 (70598010)
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研究分担者 |
宮田 昌明 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (00347113)
大石 充 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50335345)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 心房細動 / カテーテルアブレーション |
研究実績の概要 |
一般的に心房細動に対して行われているカテーテルアブレーション -肺静脈隔離術- は持続性心房細動では満足な治療効果を得られていない。我々が全国で唯一単独で行っている異常電位(complex fractionated atrial electrogram, CFAE)を指標とした全く新しいコンセプトである心房細動のカテーテルアブレーションは、単独でも発作性のみならず持続性心房細動に対しても高い根治率を示すが、根治までに複数回の治療が必要なことが多いことが問題となっている。今回我々は、CFAEアブレーションを中心としたすべての病期の心房細動に対する包括的アブレーション治療法を確立することを目的とする。心房細動のカテーテルアブレーションにおいて、インフォームドコンセントの上、無作為に合計200例を2群に割り付け、異常電位 (complex fractionated atrial electrogram, CFAE) を指標にしたアブレーションのみを行う群と肺静脈隔離術を併用する群での比較検討を行う。術中の所見から手技時間、透視時間、焼灼時間、合併症の比較、術後1年以上のフォローアップでの成績、心エコーでの左房径、左房容積の縮小、採血でのNT-pro BNPなどの減少などについて検討の対比などを行う。開始1年で症例の登録、その後1年のフォローアップで、この成績を評価し、最適と思われた治療を決定する。その上で、インフォームドコンセントの上、3年目にさらに200例を心房細動のアブレーションに腎動脈アブレーションの併用の有無を、無作為に2群に割り付けて比較検討を行う。これら400例に対して、再発の遺伝的探索も同時に行う。現在症例の登録が終わり、フォローアップ・解析中。それと並行して各種タンパクなど、心房細動の成因・再発に関わる因子についても解析中。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
症例の登録、フォローアップなどは順調に行えている。ただし基礎的な研究・解析については量が膨大なためやや時間がかかっている。
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今後の研究の推進方策 |
今後も引き続き、フォローアップ・解析・基礎的研究を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
基礎的な研究に時間がかかり旅費としての使用が予定していた年より遅れたため
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次年度使用額の使用計画 |
発表機会が遅れたため今後旅費として使用予定
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