研究実績の概要 |
冠動脈造影で中等度病変を有した37病変 (35症例) に対しiFR、FFR、IVUS、OFDIを施行した。instantaneous wave-flow ratio (iFR) とfractional flow reserve (FFR)は正相関した (R2=0.540, p<0.01) 。intravascular ultrasound (IVUS)のminimum lumen area (MLA) とFFRは正相関し (R2=0.174, P=0.01)、iFRとも正相関した (R2=0.114, P=0.04)。IVUSの10倍の解像度を有するoptical frequency domain imaging (OFDI) もFFRと正相関し (R2=0.177, P<0.01)、iFRとも正相関した (R2=0.113, P=0.04)。また、FFR 0.80を予測するカットオフ値はIVUSのMLAで1.80mm2 (area under the curve [AUC] 0.71, 感度=60.0%, 特異度=81.8%)、OFDIのMLAで1.65mm2 (AUC 0.71, 感度= 60.0%, 特異度=81.8%)であった。iFR 0.89を予測するカットオフ値は、IVUSのMLAで2.09mm2 (AUC 0.66, 感度=77.8%, 特異度=53.6%)、OFDIのMLAで 2.20mm2 (AUC 0.66, 感度=88.9%, 特異度=42.9%)であった。以上の結果より、iFR/FFR値とIVUS/OFDIによって計測した解剖学的狭窄は良好な相関を示し、iFR 0.89を予測するIVUS/OFDIによって計測したMLAのカットオフ値はFFR 0.80のカットオフ値よりも大きいことが示唆された。
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