研究実績の概要 |
冠動脈造影で中等度病変を有した68病変 (62症例) に対しinstantaneous wave-flow ratio (iFR)、fractional flow reserve (FFR)、intravascular ultrasound (IVUS)、optical frequency domain imaging (OFDI)を施行した。IVUSのminimum lumen area (MLA) とFFRは正相関し (r=0.362, P=0.003)、iFRとも正相関した (r=0.303, P=0.01)。IVUSの10倍の解像度を有するOFDIもFFRと正相関し (r=0.346, P=0.004)、iFRとも正相関した (r=0.287, P=0.02)。また、FFR 0.80を予測するカットオフ値はIVUSのMLAで1.59mm2 (area under the curve [AUC] 0.70, 感度=54.5%, 特異度=91.2%)、OFDIのMLAで1.65mm2 (AUC 0.68, 感度= 57.6%, 特異度=79.4%)であった。iFR 0.89を予測するカットオフ値は、IVUSのMLAで1.59mm2 (AUC 0.71, 感度=58.8%, 特異度=78.0%)、OFDIのMLAで 1.99mm2 (AUC 0.70, 感度=82.4%, 特異度=54.0%)であった。以上の結果より、iFR/FFR値とIVUS/OFDIによって計測した解剖学的狭窄は良好な相関を示し、iFR 0.89を予測するIVUS/OFDIによって計測したMLAのカットオフ値はFFR 0.80のカットオフ値と近似していることが示唆された。
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