研究実績の概要 |
冠動脈造影で中等度病変を有した80病変 (72症例) に対しinstantaneous wave-flow ratio (iFR)、fractional flow reserve (FFR)、intravascular ultrasound (IVUS)、optical frequency domain imaging (OFDI)を施行した。iFRとFFRは正相関した (r=0.63, p<0.001) 。IVUSのminimum lumen area (MLA) とFFRは正相関し (r=0.472, p<0.001)、iFRとも正相関した (r=0.375, p=0.003)。IVUSの10倍の解像度を有するOFDIもFFRと正相関し (r=0.445, p<0.001)、iFRとも正相関した (r=0.357, p=0.005)。また、FFR 0.80を予測するカットオフ値はIVUSのMLAで1.63mm2 (area under the curve [AUC] 0.75, 感度=59%, 特異度=92%)、OFDIのMLAで1.55mm2 (AUC 0.74, 感度= 61%, 特異度=85%)であった。iFR 0.89を予測するカットオフ値は、IVUSのMLAで2.10mm2 (AUC 0.75, 感度=86%, 特異度=56%)、OFDIのMLAで 1.99mm2 (AUC 0.74, 感度=86%, 特異度=56%)であった。以上の結果より、iFR/FFR値とIVUS/OFDIによって計測された解剖学的狭窄度は良好な相関を示した。
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