instantaneous wave-Free Ratio (iFR)は、冠動脈狭窄度の機能的評価のゴールドスタンダードとなっているfractional flow reserve (FFR)と異なり、薬剤負荷を行う必要のないモダリティであり、コスト削減及び検査時間の短縮を可能にする。本研究ではその有用性を冠動脈内イメージングを用いて証明した。 冠動脈造影で中等度病変を有した80病変 (72症例) に対しiFR、FFR、IVUS、OFDIを施行した。iFRとFFRは、有意な正相関を示した。intravascular ultrasound (IVUS)のminimum lumen area (MLA) はiFR、FFRともに有意に正相関した。また、IVUSの10倍の解像度を有するoptical frequency domain imaging (OFDI) のMLAもiFR、FFRともに有意に正相関した。また、冠動脈内イメージングによる解剖学的狭窄度を基準とした場合、iFR、FFRの診断能は同等であった。 冠動脈狭窄度の機能的評価の指標として、iFRはFFRと近似した診断能を示している可能性がある。
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