研究課題
1. ラット慢性心不全モデルにおける下肢虚血効果Wistar rats に急性心筋梗塞を作成し、1 ヶ月後の慢性心不全状態から毎日、両下肢の虚血5分、再灌流5 分を5 回施行した。その1 ヶ月後に心エコー図にて計測したところにLVEF の低下の予防が確認された。2 .慢性心不全患者に対するRIC の短期効果60 人の慢性心不全患者をランダムに2 群に分けた。30 名に両側上腕を血圧200mmHg で5 分駆血、5 分解放を連続5 回施行。朝、夕と1 日2 回7日間施行した。7 日後の心機能は有意に改善した。また、炎症性サイトカインのIL-6, TNF-αも有意に減少しており、慢性炎症抑制の短期間での効果が示された。3 .冠微小循環を表す冠血流予備能(coronary flow reserve; CFR)は、慢性心不全患者において心機能の低下や長期予後の規定因子である。今回、健常者10 名、慢性心不全患者10 名に同様のremote ischemic conditioning を7 日間施行した。両群共にCFR は有意に改善した。
2: おおむね順調に進展している
当初の計画通り進行しており、現在特に問題は発生していない。
平成26年度と同様に研究を進める。
研究において、当初予定の症例数が不足していたためである。当初予定していた研究成果発表の旅費が少なかったからである。
研究成果発表の旅費として使用する予定である。
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International Journal of Cardiology
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Drug Design, Development and Therapy
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