研究課題
Wistar ratsに急性心筋梗塞を作成し、1ヶ月後の慢性心不全状態から毎日、両下肢の虚血5分、再灌流5分のRICを5回施行した。その1ヶ月後に心エコー図にて計測したところ表1のように心機能低下の予防が確認された。心筋間質の繊維化抑制、酸化ストレスの抑制が確認出来た。MicroRNA-29a (miR-29a)は組織繊維化の重要な調節因子であるが、心筋梗塞周辺部位においてRIC群で有意に増加していた。また、エクソソーム(exosomes)においてもRIC群で有意にmiR-29aが増加していた。Insulin-like growth factor1 receptor (IGF-1R)もmiR-29aと同様に、RIC群で非心筋梗塞部位とエクソソームで増加していた。RICは酸化ストレス抑制、心臓リモデリング抑制効果を示したが、この機序にエクソソームを介した細胞間どうしの相互作用が関与していることが考えられた。慢性心不全患者のエントリーを積極的に進めている。自宅において、自己管理でRIC療法を施行できるように環境設定を行っている。
2: おおむね順調に進展している
当初の計画道理順調に進行している。
成果を論文化して、広く共同研究を行う必要がある。
物品費用が少し安くついたためです。
次年度で物品購入費に充当させます。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
Int J Cardiol
巻: 178 ページ: 239-246
10.1016/j.ijcard.2014.10.144. Epub 2014 Oct 30.