研究課題/領域番号 |
26461084
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
坪井 潤一 岩手医科大学, 医学部, 助教 (40337142)
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研究分担者 |
小笠原 邦昭 岩手医科大学, 医学部, 教授 (00305989)
中谷 敬明 岩手県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (60438083)
吉岡 邦浩 岩手医科大学, 医学部, 教授 (70210648)
佐々木 真理 岩手医科大学, 医学部, 教授 (80205864)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 心臓大血管手術 / 術後高次脳機能障害 / 脳スペクト / 脳MRI |
研究実績の概要 |
心臓大血管手術、特に人工心肺下手術あるいは低体温循環停止下の弁置換術や胸部大血管手術後に知能・記憶等の高次脳機能障害が出現する可能性が示唆されている。一方、近年の神経画像の進歩により高次脳機能障害をきたす軽微な脳損傷の画像化が可能となっている。本研究では、「1)人工心肺下手術あるいは低体温循環停止下の心臓大血管手術後に高次脳機能障害が出現するかどうか、2)術後高次脳機能障害の出現と神経画像上の軽微な脳損傷の間に関連があるかどうか」を検討し、心臓大血管手術後高次脳機能障害のメカニズムを解明することにある。現在、心拍動下冠動脈バイパス術、人工心肺下および低体温循環停止下心臓大血管手術症例で、術前・術後・6か月後の高次脳機能障害(神経心理検査(Auditory Verbal Learning Test、数唱、Benton Visual Retention、Test、T rail Marking Test(TMT)、Pegboard、Mini Mental State Examination)の有無と程度を比較。123I-iomazenil脳SPECTによる大脳皮質神経細胞の密度の測定および脳MRI diffusion tensor imagingのfractional anisotropy (FA)よる大脳白質神経線維の密度の測定を施行し、3D-SSP及びSPM解析ソフトを用いて、各症例間の画像を標準化、大脳皮質神経細胞と大脳白質神経線維の密度変化を算出し、損傷の程度・部位を算出している。加えて大脳皮質神経細胞および大脳白質神経線維の損傷の程度・部位と術後高次脳機能障害の有無と程度を比較している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
合併症を手術前から有する症例が多く、典型的な症例が少ない現状がある。しかし、26年度末より対象症例の採集が増えた。
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今後の研究の推進方策 |
手術年間症例数を考えれば、症例の採集は可能なので、本年度は十分な採集が可能と思われる
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次年度使用額が生じた理由 |
26年度は対象症例が少なかったため、次年度使用額が繰り越しとなりました。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は、前年度の分の対象症例に対する研究費を繰り越して使用する予定
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