研究課題
脳神経システムと血管機能との連関を中心にした検討のうち、脳神経システムの中でも精神状態に着目し、心疾患患者の運動耐容能とお関連を検討した。心臓疾患を有した患者の社会復帰の準備となる心臓リハビリテーションの活動において、うつ病を中心とした精神機能、type Dの判別といった性格の評価を行ったところ年齢によって違いがみられ、若年であるほうが運動機能の改善に伴う精神スケールの改善を認め、一方高齢であるほどそれが難しかった。また血管機能の変化、心臓リハビリテーションの効果、日常活動度との関連、心臓疾患の状態の各種マーカーについて臨床的な検討を行ったところ、日常活動度の評価が心臓リハビリテーションにおいて重要であることが確認され、また血管機能改善だけでなく、精神状態の改善にまで影響があることが確認された。血管機能の評価についても検討を続け、中型の筋性動脈の拍動に着目し、駆血刺激後の拍動の変化が血管リスクと相関して変動することを突き止め、血管機能の新たな評価法であることを見出した。さらに、血管内皮由来の膜構造物であるvesicleに着目し、例えば血中のマーカーなど、血管機能と相関するより簡易的なマーカーの検索をすすめている。また血管機能とマーカーのつながりについて活性酸素との関連についても検討をすすめている。
3: やや遅れている
現在まだ血管内皮機能を端的に反映するマーカーは検索中であり、解析の中途の状況である。
今後活性酸素などのメカニズムとの関連もすすめながら、運動耐容能や精神状態との関連もある血管機能のマーカーを探索していく。
現在まだサンプル解析中であり、今後も解析費用及び論文作成費用について発生する
今後解析を行い、論文化、学会発表を予定する。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (9件) (うち招待講演 1件)
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